七都市物語
ニュー・キャメロット市(シティ)水陸両用部隊司令官ケネス・ギルフォード中将を見て、他の二名は思った。好きになれそうもない奴だ、こういう奴と共同戦線を遂行せねばならないというのは、近来の不運だ、と。
アクイロニア市(シティ)防衛局次長兼装甲野戦軍司令官アルマリック・アスヴァール中将に会って、他の二名は考えた。こいつと同じ市(シティ)に生まれなくてよかった、こいつを救うために自分と部下の生命を投げだす気にはなれない、と。
プリンス・ハラルド市(シティ)正規軍総司令官代理ユーリー・クルガンと対面して、他の二名は感じた。造物主は無能だ、この男を地上に放りだしたという一点で、他の功績などすべて無に帰するにちがいない、と。
三人の青年司令官は、それぞれ好意や親愛感の粒子をまったくふくまない視線をかわしあい、至近の未来に失望しながら、それぞれの前におかれたコーヒーをすすった。そして、期せずして共通する感慨をいだいたのである。
「何とまずいコーヒーだ!」
傑作小説ですよ〜。続編があるのか無いのか・・・微妙なんですよね。
3人とも三十路手前です。
三者三様な言われっぷりですが、いかにも三人それぞれの第一印象という感じです。
ケネス・ギルフォードは厳格な雰囲気を漂わせる面白みの無さそうな男に見えるでしょうし、アルマリック・アスヴァールはいいかげんで破天荒そうですし、ユーリー・クルガンはハッキリ言って変人そのものです。
無論、あくまで第一印象であり、その本質は違うんですけどねw。
NARUTO
「うちはサスケ …お前は我愛羅(ガアラ)を追え…
なぜなら お前と奴との勝負はまだついていないからな
オレはこいつとやる……
…なぜなら 元々 こいつの相手は オレだったからだ」
「砂漠の我愛羅(ガアラ)」を追う「うちはサスケ」の前に、「カンクロウ」が立ちはだかる。
しかし、中止になってしまった中忍試験で本来「カンクロウ」との試合が組まれていた「油女(あぶらめ) シノ」が現われる。
他の下忍に比べ落ち着いた大人な感じのシノだが、試合相手にこだわったりするあたりが何ともw。
火の影は里を照らし… また… 木ノ葉は芽吹く」
【NARUTO 巻ノ十六】(岸本斉史 / 漫画 / 集英社)より(2004.09.12)
何で「木ノ葉隠れの里」の長を「火影」と呼ぶのかなーって思っていたら、そういう事ですか。
里の長、三代目火影の最後の言葉。
虹色ラーメン
「この世に完璧なモノなど存在しない」
「コーチ!!」
「東海林さんは自分のつけメンの欠点も弱点も知った上で――お客様には美味しく食べていただこうと常に細心の注意をはらっている
つけメンの中に込められた そんな東海林さんの心遣いにお客さんは感動し その人柄にひかれて またその店に足を運ぶ つまり――
ラーメンでも つけメンでも… 美味しくする方法はいくらでもある だが一番大切なのは作る人間の気持ちなんだ」
『作る人間の気持ち…』
『負けた―――』
「東海林」さんの窮地を救うためのつけメン勝負で勝った主人公「榊 太陽」と、負けた「藤堂 修平」に対して、製粉会社社長にして太陽のコーチである「荻野」の一言。
自分のつけメンを完璧だと思っていた修平だが、勝負の結果とその言葉に負けを認める。
商売に限らず、人と接する場合には心が大事なんでしょうなぁ。(しみじみ
ぬらりひょんの孫
「なぁリクオ 今のオメエなら…継げんじゃねぇのか? 三代目
オレが死ぬ前に… 晴れ姿見せちゃあくれねぇか」
「飲むかい」
「(……………………)
いいねぇ……オレに…酒をついでくれんのかい
ついでに…あんたの盃もくれよ オレは…正式にあんたの下僕になりてぇ!
どーせ死ぬなら アンタと…本当の義兄弟にさせてくれ 親の代じゃねぇ…直接あんたから」
「いいぜ 鴆(ぜん)は弱ぇ妖怪だかんな オレが守ってやるよ」
「ハハハ… はっきり言うな…夜のリクオは…」
読み切りの時はけっこー好きだったが、連載開始して微妙な感じ…
それでも、まぁまぁなかなか面白いかなと思っていたら、いつのまにやらアニメが始まっているという…オドロキオドロキ。
このシーンは、割と好き。
ぜんは毒の妖怪だが、その毒により自分も害し、身体が弱い。
リクオはぬらりひょんの孫だが人間の血が4分の3なので、三代目として認められるかどうか…というところ。
ネオ・マイス
「きれいな男などいるもんか。かしてみろ」
司が写真を取り上げる。月影はかなえを知っているのだろう。興味を示さず、そのやり取りをにこやかに見ている。
「ほう…うん、なるほどな。これは惜しかったかもしれない」
「そうでしょう。わたしもそう思います」
司の感想に、間をおかずに応じたのは月影である。そのふたりの、やり取りの意味がつかめず、橙子と文也は顔を見合わせた。年長組ふたりが考えたのは、「かなえが女性に生まれていたら、さぞかし美女だったろうに」という、しようもないことだった。
男ってヤツぁ…。(−−
「いえ、身だしなみはいつもきちんとするべきです。それと、わたしは恋人ならば、待たせたりはしませんよ。着替えなどしないで出ていきます」
司と月影の意見がまるで食いちがう。これには文也も興味をひかれた。司の考え方は知っている。女性の前ではきちんとしていたいが、男相手の場合など、どうでもいいではないか、というのだ。月影の考え方は、他人には外向けの顔を守り、恋人には日常も見せる、ということだろうか。「あとで月影さんに、くわしく聞いてみよう」文也は頭のすみにメモした。
夜中に急用で月影邸を訪ねた司と文也の兄弟。
執事が呼びにいってから時間がかかったのが、起きるためでなく着替えのためだと聞いて司が文句を言う。
恋人には全てをさらし他人には顔をつくる月影、女性に対しては身なりを整え野郎相手には格好つける必要は無いという司。
さて、あなたはどちらのタイプでしょう?
のだめカンタービレ
『このオケは…… 女の子のレベルも高かった でも手を出さなくてよかった またいつでも帰ってこれる』
オケってのはオーケストラね。
ちょっと変わってるけど、音楽の道を歩む若者たちの物語?w
このセリフは、他人の彼女でも盗ってしまうというチェロの菊地くんの心情。
主人公が中心になって結成された、ちょっと変わった楽団に参加した。この演奏を最後にまた海外留学するけど、また戻ってきたいと思えるいいオケだった…ということで。